脳神経外科

脳神経外科について

脳の健康を守る

 成長期を過ぎると脳は老化していきます。生涯、健康な脳で生活するために、日々の注意が必要です。当院では、脳ドックなどを通じて、皆様の脳の健康に関するアドバイスを行っております。そのために、お体に負担のない検査(MRI検査、頚動脈超音波検査、血液検査など)で適切な評価を行いますので、お気軽に相談に来てください。

脳神経外科治療の概略

 脳神経外科手術の対象となる病変は、脳、脊髄、末梢神経と多岐にわたりますが、当院では主に脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷、さらに頭痛や物忘れなどが対象となります。また、脳ドックで発見された病変の治療や経過観察も対象となります。

安全で確実な脳神経外科手術のために

 手術の安全性と確実性を保つことは当然です。さらに、なるべく患者さんの体の負担を軽くし(低侵襲性)、傷が目立たなく(整容性)なるように心がけています。頭部の手術においては、剃毛は一部のみで手術から3日後には洗髪ができ、退院する頃には帽子をかぶってショッピングにも行けるようになります。また、正確な手術を行うために、必ず手術に先立って脳の手術の設計図を作ります。この作業によって確実に病変を治療し、大切な脳を守ることができるのです。

非常に繊細な脳血管の手術

 脳血管狭窄症においては、重篤な後遺症を残す脳梗塞を起こす恐れがあります。これを予防する目的で脳血管バイパス術を行うことがあります。つまり、詰まった血管を迂回(バイパス)して脳の血管をつなぐ手術です。しかし、脳血管は大変細く、手術は極めて繊細なテクニックが必要です。当院では、手術指導医による手術技術の向上に努めています。

手術室や集中治療室とリハビリテーション科との連携

 手術を要する患者さんは、脳神経外科専門の手術室が必要です。また、手術前後において適切な管理と治療を集中治療室との連携で行っております。また、必要に応じて、発症後あるいは術後の間もなくから回復訓練を行うために、リハビリテーション科との迅速で綿密な連携をとり、多くの専門スタッフと協力して治療を行っています。

手術治療技術の向上に向けて

 私たちは、手術治療成績の向上のために、多くの学会に参加して最新の治療の情報を得たり、手術の講習会や勉強会で、ますます治療技術を高めるために訓練を行っています。

脳血管内治療について

 ある種の脳血管の病変に対して、従来の「切る」手術ではなく、カテーテルを用いた手術を行うことがあります。カテーテルは、主に脳血管を検査するために用いられてきましたが、これを応用し、カテーテルを経由してステント(頚動脈狭窄症)、コイルやバルーン(脳動脈瘤など)を病変へ導き、治療を行います。また、脳梗塞急性期にステント型の血栓除去デバイス(Trevo:トレボという道具)で血栓を取り除きます。脳血管内治療は、皮膚を切る範囲は小さいのですが、メスを用いる手術と同様に、また同等に危険性があります。技術的にも専門性の高い特殊な技術が必要な治療方法であり、脳血管内治療が、非常に安全で簡単という誤解をしないようにお願いいたします。当院では、神戸大学病院および神戸市内の数箇所の病院で治療を行っている脳血管内治療専門医または指導医とホットラインを結び、迅速で適切な治療を受けていただくための体制を整えております。

最後に

 当院脳神経外科は、神戸大学病院の脳神経外科と診療連携を行い、より高度な医療技術を要するご病気に対しては、地域医療連携室を介して適切にご紹介を差し上げるシステムを設けております。遠慮なくご相談ください。

医師の紹介

本岡 康彦(もとおか やすひこ)診療部長

本岡 康彦(もとおか やすひこ)診療部長
略歴
1993 神戸大学医学部附属病院
1994 淀川キリスト教病院
1995 冨士原病院(現 京都ルネス病院)
1996 市立西脇病院
2001 神戸大学医学部附属病院
2002 米国ミネソタ大学
2004 神戸大学医学部附属病院
2005 順心病院
2006 姫路循環器病センター
2017 六甲アイランド甲南病院
資格
日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本脳卒中の外科学会技術指導医
その他

堀 達雄(ほり たつお)医長

堀 達雄(ほり たつお)医長
略歴
2007 兵庫県立姫路循環器病センター
2009 神戸大学医学部附属病院
2009 兵庫県立こども病院
2010 公立豊岡病院
2011 新須磨病院
2012 淀川キリスト教病院
2013 神戸大学大学院
2017 六甲アイランド甲南病院
資格
日本脳神経外科学会専門医
その他