リハビリテーション部

リハビリテーション部について

取得施設基準 運動器リハビリテーション Ⅰ
脳血管疾患等リハビリテーションⅠ
呼吸器リハビリテーション Ⅰ

六甲アイランド甲南病院のリハビリテーション部には、医師 1名、理学療法士 6名、作業療法士 3名、言語聴覚士 2名、事務スタッフ 1名が在籍しております。

整形外科、循環器内科、脳神経外科、内科、神経内科、形成外科を中心とした各診療科から依頼・指示を受け、入院患者様から外来にて通院する患者様の基本的動作、応用的動作、音声機能、言語機能の回復、実用化を図っております。

スタッフ 医師 1名
理学療法士(PT) 6名
作業療法士(OT) 3名
言語聴覚士(ST) 2名
事務スタッフ 1名

リハビリテーションとは

リハビリテーションには医学的リハビリテーション、教育的リハビリテーション、職業的リハビリテーション、社会的リハビリテーションという分野に分かれています。
その中で病院が提供するのは医学的リハビリテーションであり、医師、看護師、メディカルソーシャルワーカー(MSW)、技師などの各スタッフが連携をとることで専門性を最大限に発揮させることができます。理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)の介入は患者様の受ける医学的リハビリテーションのほんの一部にしかすぎません。
単に機能の改善をはかり動作を実用化するだけではその後の生活に支障をきたしてしまう事があります。退院後の生活を考えて医師、看護師、メディカルソーシャルワーカー(MSW)、各療法士が情報を共有し今後の方針を決定していく必要があります。その為に当院では以下の試みを実施しております。

カンファレンス

診療科別に実施するカンファレンス

整形外科、脳神経外科、循環器内科、内科、神経内科の患者様を対象としたカンファレンスを月1回実施しております。カンファレンスでは医師、病棟スタッフ、MSW、各療法士が今後の方針や退院時期、福祉サービス利用について検討していきます。

整形外科術前カンファレンス 病棟回診

整形外科疾患の多い7階病棟では週1回 術前患者様のカンファレンスを行い、医師から手術方法の説明と、介入時期の指示を受けます。カンファレンス後は医師、セラピスト、病棟スタッフによる回診を行い、情報共有を行っています。

退院時カンファレンスの参加

地域医療連携室が主体となり、退院にむけて患者様ご本人、ご家族、ケアマネージャー、ヘルパーを交えたカンファレンスを実施する場合に、実際に現在の動作を見学していただき退院後の生活上の注意点の説明などを行うこともあります。

~セラピスト介入までの流れ~

各セラピスト介入には主治医より各診療科のリハビリテーション専門医(リハ医)への診察依頼とリハ医からの各セラピストへの介入指示が必要です。

理学療法(Physical therapy)

日本の理学療法士及び作業療法士法による定義

対象者 身体に障害のあるもの。
目的 対象となる者の基本的動作能力の回復を図る。
手段 対象となる者に治療体操その他の運動を行わせること、及び電気刺激・マッサージ・温熱・その他の物理的手段を加えることである。

注:この対象、目的および手段の3点においてこの定義にあてはまらない行為は理学療法とはいわない(1965)

理学療法士は怪我や種々の疾病により障害された身体機能に対し、運動療法や物理療法を実施します。
可動域の改善、筋の強化、協調性の回復、筋持久力の強化、全身持久性の向上を図ることは薬や手術だけでは成し遂げることができません。
治療的運動を行い物理的な刺激を加えることで、身体機能の回復を図り、寝返る、起き上がる、立ち上がる、立位保持、乗り移る、歩くといった日常生活に必要な基本的動作を実用化していきます。

~急性期からの介入~

整形外科術後の患者様に関しては術翌日に病棟ベッドサイドから介入しております。脳神経外科の術後や循環器、呼吸気疾患の患者様にはICU、HCUのベッドサイドから介入し、医師の指示のもと細心の注意を払いながら全身調整運動を進めていきます。

~外来診療~

診療時間は午前診療(9:00~11:30)となっております。上肢術後では早期退院可能なケースも多く、退院直後から通院での継続治療を実施しております。下肢術後の方に関しても松葉杖が使え早期退院されたなど同様に外来にて継続治療を実施しております。

作業療法(Occupational therapy)

日本の理学療法士及び作業療法士法による定義

対象者 身体または精神に障害のある者
目的 対象となる者の応用的動作能力又は社会適応能力の回復を図る。
手段 対象となる者に手芸・工作・その他の作業を行わせることである。

注:この対象、目的および手段の3点においてこの定義にあてはまらない行為は作業療法とはいわない(1965)

「作業療法」とは、身体または精神に障害のある者に対し、主として応用的動作能力(食事、更衣、排泄・・・等)または社会適応能力の回復を図るため、手芸・工作その他作業を行わせることをいいます。
入院では脳外科、内科、循環器内科患者さんが主な作業療法の対象となります。日常生活動作能力の低下に対して、排泄・食事・入浴などの応用的動作訓練や指導を行っています。さらに退院に向けて、安全かつ安心して生活が出来るための環境調整や福祉用具の提案を行っています。
外来では整形疾患(対象者:手指・手関節骨折、腱断裂縫合術後、肩関節周囲炎等)の患者さんが多く、徒手や作業を用いての治療を行っています。

言語聴覚療法(Speech-Language-Hearing therapy)

言語聴覚士法による定義

対象者 音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある者
目的 音声機能、言語機能または聴覚機能の維持向上を図る。
手段 言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行う。

主に、脳血管疾患によって起こるコミュニケーションの問題(ことばが出にくい、発音しにくいなど)やその他の高次脳機能の問題(病気や事故の後に生じた注意や記憶の低下など)、食べ物がうまく飲み込めない方を対象に、意識障害のみられる場合においても発症直後からベッドサイドにて関わり、検査、評価を行い一人一人に応じた訓練を行います。また、発音がうまくできない、ことばに遅れがあるお子さんに対しては、外来で訓練を行っています。

部署からのメッセージ

当院では理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が勤務しており情報を共有化することにより専門性を最大限に発揮して仕事を行っています。例えば、言語聴覚士が摂食嚥下機能を回復させ、理学療法士が座位を安定化し、作業療法士が箸やスプーンの使用を実用化させることではじめて“食事”が出来るようになります。日常生活動作の一つをとっても各療法士が各専門性をもってアプローチすることでより充実した医業を提供することができます。