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糖尿病センター

 

  ◆ 病理外来、がん相談外来のご案内

  ◆ 乳がん患者さまへ

 

  病理外来、がん相談外来のご案内

 

 

 

病理診断科部長 村尾 眞一

    時間:毎週月・木、午後1時から3時半まで

    場所:外来、相談室(耳鼻科外来の向かい)

    費用:無料

    受診方法:事前に予約センターに受診日、時間を

           連絡下さい

    予約センター:TEL 851-0122 (内線 5300)

 

  病理外来、がん相談外来の一年間

 

  甲南病院に病理外来、がん相談外来が開設されて、この12月で1年半を迎えます。この

 間、50〜60人の方が相談に来られています。その内訳を記すと、@乳がんや大腸がんの手術

 後、切除したがん組織の病理診断(がんの拡がり、悪性度、臨床病期、手術断端)の説明、

 A退院に際し、自宅での食事療法など生活指導、B現在、化学療法を受けておられる患者

 さんからの副作用等の相談、Cがんに対する心配、他院での医師の説明に納得がいかない

 D現在受けている治療以外の選択肢の相談などの順です。明快な解答をだせる場合もあれ

 ば、一緒に悩みながら善後策を考えるということもありました。

 

  相談外来への受診を考えておられる方へ

 

  現在甲南病院で治療を受けておられる方が、相談に来られる方の過半数を占めています。

 治療や今後の療養方法について、あるいは他院に罹っていて、説明が不十分と感じておられる

 方も最近は増えてきました。

  病理医に相談するまでは、抵抗感や躊躇があるせいでしょう皆さん硬い表情でドアを開けて

 入ってこられます。相談内容によっては、主治医に対する配慮もあって、遠慮されている方も

 多いようです。どうぞ安心して、この相談外来のドアを叩いてくださいと申し上げます。これからの

 生活スタイルをどうするか、治療に他の選択肢はないかなど主治医に相談しにくいことを聞いて

 いかれる方が多いのです。相談に行って主治医との関係が悪くなったという例はありません。

 むしろ、その逆に主治医も心配していたことを相談の中で伺い、了解を得て主治医に報告する

 ことでよりよい関係が生まれている場合が多いのです。

  来られた時の心配顔、終わった後の笑顔や安心した顔という、全員というわけには行きません

 が、多くの方に相談室に来て胸のつかえが下りたと云って頂いています。

 

  相談室の風景

 

  原則として、相談時間は60分を限度として、ゆっくりお話しを伺っています。応対するのは、

 病理医とリエゾン看護師の二人です。がんと診断されてからこれまでの期間をどのように治療し

 たリ、過ごしてきたかを話して頂き、その上で、心配事や現在抱えている問題点を伺っています。

 直ぐに答えが出る場合もあれば、主治医と相談しながら事を決めるという場合もあります。基本

 的には、相談を始める前に、主治医と相談し、主治医から面談の許可を取っています。また、

 終わってからは、主治医に報告しています。事情で相談内容を主治医に伝えたくない時は、

 当然ですが、伏せておきます。

 

  病理医の役割

 

  甲南病院では、病理医2人で年間5000件以上の手術や生検組織の病理診断を行なって

 います。検体数は甲南病院、六甲アイランド病院、加古川病院、3病院の合計ですが、この他

 に、内科・外科の先生と共に毎月症例検討会を開いています。こうした活動を通して、甲南病

 院を受診される患者さんの診断や治療の一面をサポートしています。相談外来はこれまで病理

 医として活動してきた経験を生かし、がんの診断や治療、あるいはがんを抱えて生きてゆくことの

 厳しさについて、患者さんと一緒に考えたいと始めました。こうした病理外来や相談外来を開設

 する施設は関西地方では極めて少ないのですが、ここ甲南病院では臨床医や看護師の理解

 と協力を得て、ようやく実現しました。まだ、開設して一年半と日が浅く、試行錯誤を続けている

 ところがありますが、「今日はゆっくりと話を聞いてもらって、久しぶりに胸のつかえが下りました」と、

 部屋をでて行かれる患者さんの後姿を見ると、やはり始めてよかったという思いが湧いてきます。

 これからも気を引き締めて運営に当りたいと考えています。

 

  ★相談外来では、がん治療を受ける方の心配事を多少でも軽減していただこうとの主旨で

   小冊子を何種類か用意しています。特に、退院後の食事やサプリメントについてはページ

   を割いています。ご希望の方は申し出てください。申し込み先は化学療法室受付まで。

      ・「退院後の生活の始め方」

      ・「初めての入院」

 

  乳がん患者さまへ

 

  「乳がん組織標本の説明に納得がいかない方々に」

   〜細胞診や組織検査の結果のセカンド・オピニオンを引き受けます〜

 

 1)乳がんの診断

 

  乳がんと診断された方はどなたも画像検査(マンモグラフィー、乳腺エコー検査)の後に乳房

 に直接注射針を刺し、“細胞の検査”を受けられたと思います。この細胞の検査から採取さ

 れた組織に乳がん細胞が見つかるかどうかを検査する部門が『病理部門』なのです。勿論、

 手術が終わって取り除かれた腫瘍組織の診断(病理組織診断と言います)も行ないます。

 外科医師はこの病理組織診断を基に、“細胞の検査”から乳がんという最終診断を下し、

 治療方針を決めることになります。手術標本では『病理診断レポート』を基に腫瘍組織が

 総て切除できたか、乳がんの悪性度はどれくらいか、術後のホルモン療法や化学療法の必

 要性を判断します。『病理診断レポート』は乳がんに関する最終診断なのです。

 

 2)病理組織標本の再検討

 

  皆さんは上記の『病理診断レポート』を主治医から見せられた経験があるでしょうか。情報

 開示の原則からは当然この『病理診断レポート』の説明がなくてはいけないのですが、その内

 容は、ある意味で止むを得ないのですが、患者さんには大変判りにくい言葉で書かれています。

 仮にそのコピーを渡されても略語や英語が混ざった複雑な内容で、乳がんということは判ったが

 それ以上はチンプンカンプンと感じられたかも知れません。

  当院では3人の常勤病理医が在籍しており、皆、複雑な乳腺腫瘍の診断に興味を持って

 日夜努力を続けています。これまでも研究会や学会に参加して最新の診断技法を身につける

 よう努力してきました。

  皆さんの中には乳がんの疑いで長く「経過観察」を続けておられる方も多いとおもいます。

 できるならはっきり『がんかそうでないか決めて欲しい』と。あるいは、『乳がんと診断されたが本当

 だろうか。乳房を失う前にもう一度誰か見てくれないだろうか』と。

  乳がんにはエコー検査やMRIあるいはCT検査で誰が見ても間違いないようなタイプ(実際は

 この型が多い)と良性性の腫瘍(乳頭腫、乳管増殖症など)と判断の非常に困難な場合が

 あります。後者では、私たち病理医(病理診断レポートを作成する医者)でも意見が割れること

 があるのです。こうした場合は患者にとってより間違いの少ない選択肢を提示するよう努めてい

 ます。「癌なら切る、良性なら切らない」という決断は胃がんや大腸がんでは当然のことですが、

 乳腺腫瘍では必ずしも当てはまりません。なぜなら、良性の乳頭腫や乳管増殖症という診断

 で経過観察しているとその中から乳がんが現れ、それまでより急速に病巣が拡大する例は沢山

 あるからです。このように説明すると「面倒だから病巣は取っといて」という結論になる方もありま

 すが、その際でも果たして切除するに足りる病巣かという確認は大切になります。

 

 3)病理組織標本を持参下さい

 

  乳がんの診断根拠になった病理組織標本(カルテと同じくその病院に保管されています)を

 事情を説明して借りてきていただければ、当院の『相談外来』で再検討をします。気軽に相談

 下さい。病理診断のセカンドオピニオンには初診料(270点)と診断料(500点)が必要です。保険

 が適用されます。当院の予約センターに連絡頂き、来院日、時間を決めてください。

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