各診療科のご案内

内科

ジェネラリストの育成(日本内科学会認定医制度教育入院)

消化器(消化管、肝臓)、糖尿病・代謝、循環器、神経内科、腎臓・血液浄化、老年内科の各分野に指導医や専門医が在籍し、セクショナリズムに促われることなく、あらゆる内科疾患に対応が可能である。現在、総合内科専門医が4名在籍し、内科全体で患者を診療できる体制が整えられ、当院で研修した医師は将来内科認定医さらには総合内科専門医を獲得することを目標としている。

糖尿病(日本糖尿病学会認定教育施設)

糖尿病センターを設立し、年間約 800人の糖尿病患者が入院され、約50名は毎月1回、2週間の糖尿病教育パス入院に参加し、個々の糖尿病病態を評価し、血糖コントロールとともに合併症の管理を行い、糖尿病に対する知識の向上と主体性をもって自己管理が可能となるように指導を行っている。糖尿病の合併症に対しては、日本糖尿病学会専門医5名(指導医1名)の他、腎臓・透析、循環器、神経内科の各担当医をはじめ、眼科、皮膚科、整形外科医と密に連携し、医師のみならず看護師、管理栄養士、薬剤師、栄養士、理学療法士、臨床検査技師などチーム医療体制で総合的な糖尿病診療を行っている。

消化器疾患(日本消化器病学会認定施設および日本消化器内視鏡学会指導施設)

現在、上部消化管内視鏡検査は年間3000件弱、大腸内視鏡検査は年間1000件弱であり、早期胃癌や早期大腸癌などの腫瘍性病変については、内視鏡的粘膜剥離術(ESD)を含めて内視鏡的治療に積極的に取り組んでいる。胆道系疾患に対しても結石除去や胆管ステント留置術を内視鏡的および経皮的に行っている。

循環器内科(日本循環器学会認定教育関連施設、日本高血圧学会専門認定施設)

心臓や血管疾患の発症を少しでも減少させるべく生活指導を含めた治療と動脈硬化の早期診断を中心に行っている。入院患者では心不全患者(多くは高齢者の慢性心不全患者)を中心とした診療となり、内科全般を研修しながら循環器疾患の標準的な診断・治療を学ぶことが可能であり、研修の中で、少なくとも胸痛の診断とショックや心不全の初期治療ができることを目標としている。
また、当院は高血圧教育指定病院であり、生活習慣病が増加する中、心血管系の動脈硬化性疾患の危険因子の一つであり、common diseaseともなりうる高血圧患者(2次性高血圧を含む)の治療や高脂血症患者の治療についても学ぶことが可能である。

腎臓・血液浄化(日本透析医学会認定医制度認定施設、日本腎臓学会研修施設)

腎臓疾患に総合的に対応できる指導体制を確立しています。急性および慢性腎炎をはじめ全身疾患に伴う二次性腎疾患、腎性高血圧、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群などの疾患の診断、治療、管理をはじめ腎生検等の手技を習得することが可能です。また、糖尿病性腎症をはじめ、保存期から末期腎不全の管理、血液透析や腹膜透析への導入、ブラッドアクセスの造設手術、管理技術、長期透析合併症対策等総合的に透析技術を習得できることが可能です。さらに、腎不全、血液透析以外の血液浄化療法も取り組んでおり、適切な血液浄化療法を選択し、実行できることを目標としています。

神経内科(日本神経学会認定教育施設)

神経内科専門医・指導医が2名在籍し、脳梗塞、脳出血などの脳血管障害、パーキンソン病をはじめとする神経難病、てんかんや炎症、外傷、腫瘍、神経変性、免疫異常、中毒、栄養障害、代謝障害などの様々なタイプの疾患によって引き起こされる神経障害の診療にあたっている。とりわけ、種々の頭痛診療とギランバレー症候群、多発性硬化症などの神経免疫疾患に力を注いでおり、特殊外来として頭痛専門外来も開いている。また、リハビリテーション部と協力しあって、脳血管障害後の運動機能改善や高次神経機能改善にも積極的に取り組んでいる。

老年内科(日本老年医学会認定施設)

高齢者は多岐に渡る疾患を有しており、各々の診断、治療を要する。当院の外来通院、入院患者においても後期高齢者は、比較的多い。また当院は日本老年医学会認定施設であり老年医学会専門医が3名(指導医3名)在籍し、高齢者医療について研修し日本老年医学会専門医取得が可能である。当院においては、循環器、消化器、糖尿病、認知症診療やNSTを中心とした日本老年医学会認定 老年病専門医制度研修カリキュラムに準じた研修を行っていく。

がん診療

種々の消化器癌や乳癌、悪性リンパ腫、骨軟部腫瘍に対して、外科手術、全身化学療法、局所治療、肝動脈塞栓療法/動注化学療法(放射線科)による集学的治療を行っている。特に、化学療法については外科とも合わせて 300例以上/月であり、外来化学療法室を6床有し、膵癌などの治療困難消化器癌に対して標準治療のみならず多剤併用した積極的な応用治療を行っている。また、終末期のみならず化学療法など積極的治療を行っている患者に対しても緩和ケアチームによる緩和医療をサポートしている。

外科

外科の魅力は、術前の診断、手術、そして元気になる経過をチームとして関わっていくことの達成感・充実感ではないかと考えます。当院ではスタッフ6名の家族的な雰囲気と適度な症例数を担当し、内科、放射線科、病理科の医師と連携して診断・治療・症例検討を自由に行える環境にあると思います。以下、当院外科の特徴を述べます。

  • 乳腺疾患の最新治療:乳がん手術件数は年間80〜90件と多く、マンモグラフィーに関しては精度管理中央委員会の施設認定を取得しており、超音波検査は年間1500例、精密検査においてもマンモトーム生検、乳管内視鏡などの検査が経験でき、また化学療法、分子標的治療、内分泌療法など、最新の治療の現場を経験できる。
  • 消化器疾患より外科の基本を:胃癌20件、大腸癌50件、胆石症50件、肝臓癌、膵臓癌など、特に胆嚢摘出を初め腹腔鏡手術を積極的に行っている。
    術前の診断から、手術、術後の病理診断まで症例毎に多くのことを学ぶことができる。
  • 救急疾患の経験:腹膜炎、虫垂炎、腸閉塞など一般外来や救急診療で多く見る疾患であるが、特に、二次救急を担当しており、手術適応や保存治療など、経過を通じてそれぞれの病態を経験できる。
  • 主治医団の一員として:上級医師2名と研修医とでチーム組み、診断や治療を共に経験し、手術に際しては基本的な知識と手技を取得し、術後の切除標本の整理も行う。直接の上級医とはマンツーマンの指導を受け一カ月毎に交代するので、いろいろな考え方があることを細かく教わることができる。
  • 地方会の発表:毎週の手術症例の提示や術後症例の発表を通じてプレゼンテーション能力を高める訓練ができる。また、地方会での症例発表を行う。

診療実績

高度先進医療の実績、設備・機器等の紹介
  • マンモグラフィー(精度管理中央委員会の施設認定)、マンモトーム、乳管内視鏡
  • 消化器外科では胃癌、大腸癌を中心に開腹手術のほか内視鏡手術も積極的に行っている。
  • 腹腔鏡下手術では、腹腔鏡下胆嚢摘出手術をはじめ腹腔鏡下大腸切除、腹腔鏡下胃切除、腹腔鏡下肝臓切除、腹腔鏡下胆管結石手術、腹腔鏡下副腎手術を行っている。
手術の内訳
手術件数425例(全麻手術201例、腰麻60例、局麻164例)乳腺81例、胃20例、大腸小腸49例、肝胆膵53例、肛門疾患12例、虫垂切除16例、ヘルニア33例、下肢静脈瘤8例、その他165例

スタッフ

  • 宮下 勝(外科学会指導医専門医.乳癌学会専門医.消化器外科学会指導医)
  • 塚本 好彦(外科学会指導医専門医.消化器外科学会指導医専門医.消化器病学会指導医専門医)
  • 森 正夫(外科学会専門医.消化器外科学会認定医)
  • 村松 三四郎(外科学会指導医専門医.消化器外科学会認定医.消化器病学会専門医)

整形外科

ようこそ、甲南病院へ。整形外科では、研修医は次世代をになってくれる大事な後継者であると考えます。制度上、整形研修期間は最大でも8ヶ月と長いとは言えませんが、基本的な診察、診断への考え方、手技などを身につけてもらいます。これが身に付けばこれからどの病院へ行かれても基盤になり得ると信じます。教育熱心な病院であることを誇りにしたい。

診察およびその手技

病歴から考えられる疾患を求め、出来るだけ身体所見を詳細に取る手技の指導を受け、身につける。

手術

3名の医師で年間300例足らずの手術を行いますが、手洗いでの参加は勿論、研修医もその能力に応じて手術の腕を上げて頂きます。ただし、しっかりと勉強して下準備をして頂いた上でのことです。

抄読会

二週間に一度、研修医も一緒に整形外科の抄読会を行い、英文に親しんでいきます。最近は学生時代にほとんど英語の本を読まれていない方も多いですが、受験英語を戦われた皆さんですから、専門用語に親しめば充分慣れて行かれるでしょう。

カンファレンス

毎週(月)に術前および症例検討会隔週ごとの(水)は、病棟ナース、リハビリを含めた総回診を行いますが、当院の特徴はリハビリとのコンタクトが極めて密なことです。

学会、研究会

皆さんの参加を応援します。

最後に

積極的に向上される君へ。当院より症例数、手術件数が多い病院はあると思いますが、当院で可能なものをできるだけ皆さんに提供します。
一緒に勉強しましょう。

スタッフ

  • 木村 浩 法人本部長
    専門分野 脊椎外科、リウマチ疾患
    医学博士、日本整形外科学会専門医、日本リウマチ学会専門医、日本医師会認定産業医
  • 三枝 康宏 副院長
    専門分野 股関節外科学(主として人工関節手術)、リウマチ疾患
    日本整形外科学会専門医、日本リウマチ学会指導医、日本股関節学会評議員、中部日本整形外科災害外科学会評議員、日本リウマチ学会評議員
  • 野田 光昭 部長
    専門分野 膝関節。骨折や創外固定の治療。骨折の研究や学会活動を通じ、常に最新のコンテンツを供給できるようにしたいです。
  • 高橋 完靖 医長
    医学博士、日本整形外科専門医、日本体育協会公認スポーツ医
    専門分野 スポーツ整形外科、肩関節
    神戸製鋼コベルコスティーラーズ(トップリーグ ラグビーチーム)チームドクター
    病院ではもちろんの事、直接スポーツ現場に行き診察を行っています。

甲南病院の整形外科では密度の濃い研修を享受 できます。まず基本的に外来で診た患者は手術も含め、最後まで主治医としてフォローします。
当然ながら、かなりの知識量、努力、そして何と言っても責任感を必要とされます。医師としてだけではなく、人間として成長させていただける環境だといえます。

もちろん上級医からのフォローもしっかりとしており、外来でよく診た疾患、必要とされる解剖学的知識、使用する細かな手技についてのレクチャーが月に2回開催されています。

研修医に合わせてプログラムが決められるため、研修医が外来で診たり、手術に参加した疾患について、記憶の新しいうちにフィードバックが行われるので、非常に日常診療で役に立ちます。

レクチャーの様子
https://www.youtube.com/watch?v=Cj6lh7OMrbc&feature=youtu.be

当院作成の映像プログラムで、予め勉強してから実習に入ることもあります。
いきなり話を聞くより、学習効果がずいぶん違います。

当院作成の映像プログラム
http://www.youtube.com/watch?v=hoMLX4Qb7lE(縫合法の練習用)

また、プロスポーツチームの選手のケガの治療やリハビリに参加するスポーツドクター研修があるのも甲南病院整形外科の特徴と言えます。実際にプロスポーツチームの試合やメディカルチェックに帯同したり、プロスポーツチームの一流のトレーナーさんや理学療法士の方々お話をうかがうことが出来ます。学生時代からスポーツに携わっていて、整形外科を目指す人も多いのではないでしょうか。私自身も学生時代はラグビー部に所属しており、何よりスポーツが大好きです。自分が治療やフォローアップに参加した選手が試合に復帰して、活躍する姿を観るのはとても感動的です。甲南病院整形外科ではスポーツドクター研修にも力を入れております。

学生の皆さん、甲南病院で一緒に自身の成長を実感しませんか??少しでもご興味を御持ちの画面の前のあなた!!是非とも甲南病院に見学に来てください!心よりお待ちしております。

耳鼻咽喉科

  • 目標は耳鼻咽喉科ジェネラリストの育成(日本耳鼻咽喉科学会専門医研修施設、日本気管食道科学会専門医研修施設)である。
    当科は耳鼻咽喉科専門医1名が常勤し、耳鼻咽喉科疾患全般を扱っている。悪性腫瘍以外の手術全般を行い、点滴などの救急入院を合わせ、年間 350例近くの入院があり、耳鼻咽喉科の一般疾患に関して十分な臨床経験を積むことが出来る。
  • 難聴・補聴器外来
    毎週金曜日には神戸大学名誉教授の服部浩先生が難聴・補聴器外来を行っている。また、言語聴覚士が種々の聴力検査、補聴器適合検査、小児の発達検査、ことばの訓練などを専門的に行っている。
  • 嚥下障害
    最近ニーズの高まっている嚥下障害に関しても、2名の言語聴覚士とともに診断、治療を行っている。ビデオ嚥下内視鏡検査(VE)を定期的に行い、チーム医療で嚥下障害の治療に取り組んでいる。
  • 手術件数
    後藤部長が前勤務病院から専門にしている中耳手術(慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎に対する鼓室形成術約50件など)をはじめ、口蓋扁桃摘出術、鼻中隔矯正術、鼻副鼻腔内視鏡手術、喉頭微細手術、頸部手術など、耳鼻咽喉科手術全般を行っている。年間200件以上の手術を施行している兵庫県では数少ない病院の1つである。

スタッフ

  • 後藤 友佳子(耳鼻咽喉科部長 診療部長)
    日本耳鼻咽喉科学会専門医
    日本気管食道科学会専門医
    補聴器適合判定医
    神戸大学臨床教授
  • 柴田 智久(耳鼻咽喉科医員)

カンファレンスと週間スケジュール

月・火・木は午前外来、午後手術
水は午前午後、手術
金は午前難聴外来、午後手術
月 早朝は術前カンファレンス・抄読会
嚥下障害カンファレンス(VEなどの検査を含む)1〜2週に1回不定期に実施

眼科

甲南病院眼科は伝統ある阪神間有数の眼科施設です。

はじめまして眼科部長の石橋です。甲南病院眼科は阪神間から多くの患者さんに来院いただいている伝統ある診療科です。医師スタッフは眼科専門医2名+眼科専攻医2名+研修医(1~2名)の体制で診療を行っています。最近は年間約1200~1500件の手術を行っており、阪神間でも有数の手術実績のある眼科施設でもあります。手術疾患は白内障手術が約1000件で、網膜硝子体疾患が約 100件、緑内障手術、眼瞼手術、角膜移植手術なども行っています。私の赴任に伴いまして網膜硝子体疾患の手術が増加しています。

甲南病院では2年目に眼科初期研修が選択できます。

甲南病院研修プログラムでは、眼科は初期研修の2年目の選択科目となっています。毎年、眼科を専攻科目の候補に考えられている熱意ある1~2名の研修医に来ていただいています。病棟回診や外来で指導医について診療手技を取得してもらいます。手術室では手術介助として指導医のもと、小手術の経験や仮想手術であるウエットラボにより顕微鏡下の手術手技の取得に励んでいただきます。臨床知識の取得のためにはスライド講義や、英文眼科マニュアルの読書会なども開催しています。

初期研修終了後も当科で眼科研修ができます。

眼科を専攻科目と決心された先生は初期研修修了後に専攻医として是非、当科に残っていただき、眼科専門医への第一歩を当科より始めて頂きたいと考えます。今までの専攻医の先生方は、一年間の研修で白内障手術が独り立ちでき、次の研修病院へ巣立っていかれました。当科は神戸大学眼科学教室と連携しており、眼科専門医の取得および高度の眼科医療の経験のために神戸大学眼科教室の研修プログラムに編入することをお勧めしています。

眼科に興味ある医学生の見学を歓迎します。

当科は、神戸市東部の中核眼科施設としての臨床的役割だけでなく、積極的に眼科教育に取り組んでいます。眼科を専攻科目候補として考えられている医学生の方は是非、当科に見学に来てください。医師となられた際には当科を眼科医としてのスタート地点として選んでいただけるなら幸いです。

医師スタッフ

  • 石橋 一樹 部長 医学博士
    日本眼科学会専門医
    PDT認定医
  • 寺岡 力新 医長 日本眼科学会専門医
  • 中野 沙弥(後期専攻医)